詐欺にひっかかってしまうのは誰でも嫌なものです。
今から暗号資産を購入したい人や現在暗号資産保有しているけど、詐欺が恐くて始めることができないという方は多いと思います。
実は2021年に日本で起こった詐欺というのが、いろんな種類の詐欺を含めると1万4461件ありました。
2021年暗号資産の取引総額というのは、15兆8,000億ドル(1830兆)となり、2020年から2021年にかけて567%増加しています。
そして、暗号資産界隈の詐欺の金額は、140億ドル(1兆6,000億円)にも上るようです。
額がすごすぎて想像しづらいですが、詐欺の内容によっては自身の資産を丸ごともっていかれるようなことも考えられますので、詐欺のことを簡単に考えることはできません。
今回の記事では、数多くある詐欺の中から比較的多い詐欺を色々な面からご紹介していきたいと思います。
今回この記事を読むことで「これって詐欺の可能性あるかも!」と一旦冷静に考え、被害を防ぐことができるかもしれません。
結論からいうと、現在ある詐欺をすべて紹介するのは不可能ですが予防できるものはたくさんあります。
暗号資産は詐欺が起こりやすいジャンル!?
暗号資産は詐欺をおこなう側としては、騙しやすい内容がすごく多いジャンルと言わざるを得ないです。
1.初心者の方が多い
暗号資産は「投資」対象として扱われる場合が多く、初めて投資を行う人が、「暗号資産」を投資対象として選択する場合も多く存在します。
実際冒頭でお話した通り、2020年から2021年にかけての取引総額が500%超えとなっていることからもわかるように、暗号資産界隈では初心者のような「経験が浅い人」が多い状態です。
経験が浅いということは、うまい話があった際に「怪しい」と考えることができずに鵜呑みにしてしまったり、通常してはいけないことをしてしまうということです。
2.専門用語が多い
どうしても暗号資産を取引する上で専門用語が多く出てきます。
ブロックチェーンやコンセンサスアルゴリズムなど、何のことを指しているのかわからないことも多く、調べずにどんどん新しいことを始めてしまう場合も多いです。
新しいことをどんどん開拓していくことには賛成ですが、やはり怪しい内容を含む場合の言葉の意味はその都度、理解していく必要があります。
3.ボラティリティが大きいことは周知の事実
暗号資産というジャンルは、関連するイベントが起きると数百%アップなどが起こる可能性があるジャンルです。
数百%アップとは、例えば昨日100万円投資して、翌日に200万円になっているというような事案もタイミングによっては不可能ではないということです。
ここまで跳ね上がるような事案は、草コインといわれる暗号資産でない限り、あまり見られない現象ですが、どの暗号資産も日々絶え間なく変動しています。
しかし、ビットコイン、イーサリアムのような有名なコインでも1日で10%の変動などは頻繁に起こっています。
そして、暗号資産を保有している方、または今から始めようと思っている方というのも、「変動が激しいもの」ということ自体は知っていることが多いです。
ボラティリティが大きい(変動が激しい)ことを知っているということは、詐欺師から「〇〇%アップ確実ですよ」などと言われても「そういうものなんだ!」と認識してしまうということです。
4.早い方が得をしがち
暗号資産を購入する際に、まだ周りが目をつける前に自身が目をつけたコインで内容がすごく魅力的な場合、早い段階で購入していると人気がでた際に高騰して一気に億万長者になれる可能性があります。
NFTも同じように、数量が限定されているため購入できる人数は限られています。
〇〇個限定!や〇〇まで!というような、期限付き、限定数量というのは詐欺に使われやすい方法で実際本物と見分けがつきにくいのです。
5.特定されにくい
詐欺の種類によりますが、特定がされにくいという特徴があります。
ブロックチェーン上は、どのアドレスに送ったかという情報はすべて記載されています。
匿名性という意味では、大変セキュリティがしっかりしているという特徴を持っているため犯人の特定が難しいという特徴があります。
また詐欺であることに気づくのが遅れたり、詐欺だということにすら気づかないパターンもあるので、特定されるのが難しいです。
6.個人間でのやりとり
ブロックチェーン上のやりとりは、基本的に当事者間で行うため何か問題が起こった場合、自己責任になります。
そのため、何か起こった場合も問い合わせ先がなかったり、問題解決する難易度があがっています。
7.新しい詐欺もどんどん生まれる
暗号資産やNFTなどという概念自体がまだまだ新しいので、詐欺を考える人たちはどんどん新しい詐欺を生み出していきます。
そのため、この暗号資産界隈に手を出す際には「絶対にこんなことは起こらない!」と思うのではなく、基本的には疑ってかかることも大事です。
しかし、疑ってばかりだと新しいことに進めないので「最悪失ってしまってもいい額」というものを投資していく必要があります。
詐欺の種類
詐欺の種類は現在までだけでもたくさんの種類がありますが、人による詐欺などもあったり、システム上プログラムされているものなど、幅広くあります。
人による詐欺
代行
人による詐欺とは例えば、「私に預けてくれたら〇〇%上乗せしますよ」というような手法です。
これは比較的若い人が狙われやすい方法で、まだまだ投資の方法などがわからない人の代わりに私が運用しますという方法で、実際はそのお金を持ち逃げされるような事案になります。
暗号資産のシステムは基本的に関係ないのですが、暗号資産に投資することで「こんなにも稼ぐことができる」というものを宣伝しています。
自動売買ツール
自動で暗号資産などの取引を行い、毎月数万円が手にはいるというツールがあってツールを購入するのに、50万円かかりますよ!というような詐欺です。
実際に売買ツールを頼んでお金を振り込んだが、ツール自体が届かないという詐欺や、ツールは届いたが全く稼げないというような詐欺です。
〇〇名に〇〇プレゼント!条件はリツイート&フォローなどの文言
よくTwitter上で見かけますが、「みんなに還元します!」のような甘い誘い文句でプレゼント企画やったりしている人です。
実際有名な方や、本当に広めたいものがある人が行っている場合もありますが、その多くは「プレゼント企画にひっかかりやすい人」というものを選別するためにおこなっています。
もっと簡単にいうと、「お金を欲しがっている騙しやすそうな人」の情報を集めているということです。
直接的にお金などは取られることは少ないですが、情報を提供しているようなものです。
なりすまし
なりすましはネタとしておこなっている場合も多いですが、詐欺を行うためになりすましをしている人というのも存在します。
絶妙に権威ある人になりすまし、自身が関連している暗号資産のコインを促したりなど行われているようです。
この手の場合、フォロワーなども実際お金を出して買ったりしており、フォロワー数などだけでは判断できません。
さらにもちろんですが、プロフィールやアイコンも本人のようにいじってあるので、実際本人が名乗り出たり、周りが教えてくれない限り見分けるのは難しい場合もあります。
また現在では、P2E、M2E、S2Eなどのコミュニティに属する場合ディスコードを使用する場合が多いですが、ディスコード内で公式になりすましを行う事例も多いです。
「NFTを限定発売です」1NFT=0.1イーサリアムなどで公式を名乗って販売を促されたりします。
実際私もエルマスの公式を名乗るアカウントから購入を促されましたが、公式とは連絡を何度かとっていたため公式が画面に二人表示されており「偽物」だと判別することができました。
文言での詐欺の種類
暗号資産界隈で、色々なお得な宣伝の文句がありますがこのような文言があったら「注意した方がいいかも…」というような文言をご紹介します!
〇〇保証
暗号資産は先ほどいった通り、変動が激しい投資のため「保証します」という内容には注意が必要です。
保証するという内容にも色々ありますが、基本的に暗号資産は利益を大幅に出すことができる反面、リスクも大きめの投資対象です。
元本保証、買取保証、返金保証など色々書かれている文言はありますが、基本的に「保証」などと言っているものは詐欺の可能性が非常に高いです。
預けたら暗号資産の量が増えるというような場合に、保証といういうものはありますが、一般の人がそういった文言を言っている場合は怪しいです。
無料・元手不要
無料や元手がかかりませんという内容のものは、何かの一部が無料になっていたり、元手が不要でも追加する際に高額がかかったりというリスクがある場合があります。
どの範囲まで無料で、どのようなことにお金がかかるかなどをすべて理解した上で判断しましょう。
具体的な数値
具体的な数値とは、例えば「1年後には200倍!」などのような、上昇率が記載してある場合などです。
変動が激しい分野なので、1年後なくなっているかもしれません。
それを具体的な数値で記載されている場合、煽って購入して欲しいというだけの場合が多いです。
高配当な数値
月利20%以上!などと書いてあるような、高配当の場合は詐欺である可能性が高いです。
配当が大きすぎる場合は基本的に疑ってかかった方がいいです。
ブロックチェーン上の詐欺
このような詐欺は、プログラムで仕組まれている場合が多いです。
実際過去にあった例を紹介します。
ウォレットに見たことない暗号資産が入っていて、そのコインをスワップ(交換)しようとしたらウォレット内のすべての暗号資産を持っていかれるという事件があったようです。
ウォレット内に見知らぬコインが入っていても、触らない方がいいということですね。
詐欺で多い手法
詐欺の手口に多い手法として、ポンジスキームという手法を使用する場合が非常に多いです。
ポンジスキームとは、出資してもらった資金をそのまま出資者に配当し、あたかも運用した利益がでたように見せかける方法のことです。
本来の出資
本来は以下の流れです。
- 自身の計画を立てる
- 計画内容や、運用していく中での配当する計画などを提示して、出資してくれる方を募る
- 計画が進み、出た利益の中から出資してくれた方へ配当を行う
簡単にいうとこのような感じです。
「こういうことを始めます!」というような内容で出資者を募り、出資をする人たちは「それはうまくいきそうだ!」と感じた内容の場合、出資をするようなイメージです。
うまくいった場合は、出た利益を出資してくれた割合などに応じて配当を行うという感じです。
ポンジスキーム
ポンジスキームとは、上記の出資の方法を少しいじったやり方です。
- 自身の計画を立てる(基本的にこの計画自体が嘘)
- 計画内容や、運用していく中での配当する計画などを提示して、出資してくれる方を募る(出資を募る方法は同じ)
- 計画などは完全に無視して、後から募った出資者のお金を前に出資してくれた人の配当として払う
ポンジスキームという手法を使うことにより、実際に配当が行われるためあたかも計画がうまくいっているように感じてしまい、どんどん人を紹介していく形になります。
例えば、詐欺師がいい投資があるからとAさんに話を持ち掛けて100万円出資してくれたとします。または紹介料ももらえる内容だったとします。
Aさんは、すごくいい内容だと感じた上に人に紹介したら、紹介料ももらえるならとBさん、Cさんにも投資話を持ち掛けます。
Aさんは、BさんとCさんを紹介して、Aさんに配当として月に20万円入り、実際に配当があったAさんは「もっと紹介しよう!」とさらに人を紹介するようになります。
しかし実際は計画がうまくいって利益がでているのではなく、新しい出資者から得た資金を配当に回しているだけなのです。
ポンジスキームの場合、早い段階で始めた出資者は、一部プラスになる場合もありますが、基本的には数か月後にお金を持っていなくなり後に詐欺だったと気づくことになるということです。
まとめ
暗号資産(仮想通貨)は、ビットコインから始まり、暗号資産の種類は、現在数えきれないほど存在します。
実際にプログラミングを多少できる人であれば、イーサリアムネットワークを基礎にすると数分で新しいコインを作ることも可能なようです。
無価値の暗号資産をつくることができるので、今後も新しい詐欺がどんどんでてくることと思います。
自身の資産を守ることができるのは自分自身です。
ぜひ注意しながら暗号資産、NFTと付き合っていきましょう!
将来的には決済はデジタル上の通貨が出回り、結果的に暗号資産などの界隈の話は後々の生活にすごく重要になってくるため、取引をまだしていない人は今のうちから慣れていたほうがいいです。
前回の記事は、CyballlというP2Eをご紹介してたので、気になる方はこちら⇓
Cyball(サイボール)今から始めても遅くない?おすすめP2Eをまたご紹介します!
次回の記事はメタバースsimと言われるものをご紹介します⇓