【基本編】暗号資産って何?今さら聞きにくい暗号資産をわかりやすく解説します!

はじめに
この記事は約14分で読めます。

どうも、いらっしゃいませ。

私のブログでは、暗号資産(仮想通貨)、NFT、P2Eについての記事を書いています。

現在既に取引などをされている方はもちろん、これから始める予定の方にもわかりやすい記事としていますので、気になる記事があれば見ていってください。

 

仮想通貨、暗号資産と聞いて、今流行っているみたいだけど何なのかと気になっている方多いと思います。

そして、難しそうだから近づいてなかったという方多くないですか?

実は歴史を見れば全然難しくなく、むしろ当たり前の流れの中で誕生したようなものでした。

なぜなら、現在当たり前に使っている1000円札。これで食べ物と交換できるって不思議と思ったことありますか?ただの紙が食べ物と交換できることを考えていくと今の仮想通貨のことが分かってきます。

私は長いこと暗号資産の取引などから遠ざかっていきてきましたが、もっと早くに知っておけばよかったと後悔しています。

この記事ではそんな暗号資産についての歴史をお伝えしていきます。だいぶ長い内容になるので、こちらでは、暗号資産とはなんなのかと暗号資産の詳しい歴史をお話します。

次の話では暗号資産内で一番有名な「ビットコイン」などを購入するのは、今からでもありなのか?なしなのか?を私の意見を交えてお話していきたいと思います。

この記事を読んだ方は暗号資産の歴史を知れることになり、現在のデジタル通貨の話にもつながってきますのですごく楽しい内容になると思います。

結論からいうと暗号資産は、通貨になりきれなかった通貨なのです。

世間の声

イメージ

暗号資産と聞くと、「手を出していくら儲けた」とか「いくら損した」よく聞くと思います。

いわゆる世間のイメージは、「ギャンブルのようなもので怪しい」という印象の方が多いと思います。

今回は、そんなイメージを払拭したいと思います。

名前

暗号資産(仮想通貨)の怪しいと思われる点が、まずその「名前」です。

仮想」とついていることにより、怪しさが増していると思われます。

実際「通貨」という言葉は聞き馴染みがあり、恐らくみなさまが生まれて物心ついたときには既に「通貨」というものは存在したと思います。

しかし歴史を振り返れば通貨というものは最初から存在したわけではなく、人類が生きてきた中で出来上がってきた文化です。

今回は、そんな「仮想じゃない通貨」のお話からさせて頂きます。

通貨の歴史

物々交換

実は、通貨誕生のきっかけとなったのは「物々交換」だったのです。

原始時代などに自身が仕留めた「肉」と、別の人が見つけた「木の実」を交換し、欲しいものを手に入れていたという歴史があります。

その際に価値の基準などは、肉の大きさや木の実の数などでお互いが納得する内容で交換していたと思われます。

すごくシンプルな考え方で、今でも同じように交換するようなことはあります。

問題点として、交換する人同士の欲しいものが合致していないと成り立ちませんし、食材に関しては保存などの問題もありました。

貝や石

物々交換であがった問題点を解決するべく次に考えられたものが、「価値のあるものとの交換」をおこなうようになりました。

交換し欲しいものがあった際に間に価値のあるもので交換することによって、食料と価値のあるものを交換し、次回価値のあるもので食料と交換する。

のような文化に変化していきました。

初めは、「貝がら」や「」で交換するようになりました。

綺麗な貝殻3個と肉交換。魚は綺麗な石1個と交換。のように貝や石を物の交換の中間役として使用されるようになりました。


これが、通貨の始まりだといわれています。


しかしながら、貝や石を通貨代わりにするというのはみんな周知の事実ではなかったのです。


その為、他の村などに行ったりすると通用しなくなるなどのことが起こり、「みんなが価値がある」と思うものを探した結果、次に通貨となるのが金や銀でした。

金銀

金や銀は幅広い地域で「価値のあるもの」、と位置づけられていたため金や銀を加工して作られた「金貨」「銀貨」などが中世よく使用されていました。

しかし金、銀にも重いという弱点がありました。

紙幣

次にでてきたのが、現代では当たり前の「紙幣」です。

こちらは、大きさも重さも持ち運ぶにも保管にも困らないものが誕生しました。

今まで価値のあった金、銀が、ぺらっぺらの紙幣になった際どうやってみんなが紙幣を認めたかというと、この紙幣の役割は「金・銀の交換券」だったのです。

金銀を貯めているところに、この交換券である紙幣を持ってきてくれたら「金や銀と交換しますよ」という紙幣の普及の仕方でした。

これを金本位制といって、イギリスで1816年に始まった制度です。

意外と最近ですよね。

しかしその後ベトナム戦争が起こり、1971年にニクソンショックという大問題が起こります。

ニクソンショックとは、アメリカがベトナム戦争に介入し起きてしまった事件です。

その際お金を使いすぎてしまった為、金・銀を交換OKにしてしまうと経済的にまずい状況になるとのことで「今後は金・銀交換券が交換できなくなります」ということが起こった事件です。


交換する券が交換できなくなり考えられた対策が、交換券の代わりに今の通貨となっている紙幣です。

この頃には交換券のおかげで紙幣の文化が根付いており、紙幣を刷ることで景気や財政を調整できるようになりました。

この頃には誰もが紙幣の価値をわかっていたので、移行することができたのだと思われます。

みなさまも恐らく生まれたときから千円札や一万円札などは存在し、その紙幣を使い欲しい物と交換できることを知っていたと思います。

「この一万円札でりんごを買いに行こう!」と、買えるということを疑ったことがないように、紙幣で物が交換できるという文化はしっかり根付いていました。

これが、金本位制から管理通貨制というものに変わったタイミングでした。

このように物々交換のようなものから始まり、現在は紙で物を交換していますが、昔から考えるとありえないことだと思います。

そして、紙幣に変わった内容というのはほんの数十年前の話なのです。

この先、紙幣から別のものに変化をしても何もおかしいことではないと思われます。

そして、次に通貨として利用されるのではないかと言われているものが「仮想通貨」なのです。

通貨の役割

通貨と呼ばれるものは、以下の3つを含んでおります。

  • 価値の尺度
  • 価値の貯蔵手段
  • 決済手段

価値の尺度

商品の良しあしが、金額によって把握することができる。

例えば、Aの肉は100円。Bの肉は500円となった場合に「Bの肉の方がいい肉なんだろうな」ということが計れるということ。

価値の貯蔵手段


置いていても無くならない。減らないということ。

例えば賞味期限が切れてしまうものだと置いておくと、そのものとしての価値がなくなってしまうのでこのようなものは通貨にはできない。

有効期限付きのポイントなども通貨ではない。

決済手段

支払いに使用することができるということ。

こちらができないとそもそも通貨とは呼べない。

この上記の三点を暗号資産がクリアしているかどうかが、暗号資産が「通貨」として認められるかのポイントになります。

仮想通貨誕生

ブロックチェーン


紙幣での制度が始まって「得をしている誰かがいる」と考えた一人の天才により、ビットコインが誕生しました。

その方は「サトシ・ナカモト」という人物でした。

未だに謎の人物ですが彼(彼女)がネット上に投稿した論文により、ビットコインが誕生したといわれています。

それまでは国家や銀行などがみんなのお金を預かり管理し、その手数料や預金金額を使って自身の事業を回している形でした。

このサトシ・ナカモトは国や銀行などの偉い人が金融を支配、管理するシステム「中央集権体制」という考え方から変革を起こしました。

それはみんなでチェックして保証し合うシステム、「分散型の平等な体制」をテクノロジーを使ってつくることができると断言したのです。

そしてそうすれば、一人から搾取されるようなことはなくなるのではないかということを発表したのです。

これがいわゆる、「ブロックチェーン」という技術です。

ブロックチェーンについての詳しい記事はこちら⇩

ビットコイン誕生

そしてそのブロックチェーンを使用すればセキュリティ性が高い、信用できる通貨ができるのではないかということで作られたのが「ビットコイン」でした。

ちなみにこの時は2009年でした。

しかし、この当時はまだ新しすぎて信用もなかったのです。

その為みんながビットコインを買うわけではなく、一部のテクノロジーなどに強い人たちが面白がって通貨になるかわからないビットコインを買う程度でした。

購入する人たちも少しずつ増えていく中で、事件は起こりました。

ビットコイン・ピザ・デー

通貨なのか、何なのかまだよくわかっていないビットコインというものを、ピザの支払いに使用する日が来たのです。

この交換した2010年5月22日を、ビットコイン・ピザ・デーと呼びました。

ちなみにこの時は、10000ビットコインでピザ2枚と交換したようです。

今となってはビットコインの価格がすごすぎて「ピザ2枚・・。」と思いますが、この当時は「使えるかどうかわからない通貨」で支払いが出来たということがすごいことでした。

さらにそれからビットコインの知名度も上がり、次はある会社が登場しました。

初の取引所

仲介会社

それが「マウントゴックス」という会社でした。

MTGOXという会社ですがなんの会社かといいますと、Magic The Gathering Online eXcange(マジック ザ ギャザリング オンライン エクスチェンジ)

という「カードゲーム」で有名な会社でした。

そのカードゲーム内で使用するカードをインターネット上で取引する会社でした。

そしてビットコインが始まった際に、インターネットで取引するなら「インターネットで取引するカードと同じようなもの」と目をつけ始めたのが「ビットコインの売買を仲介する」ということでした。

暗号資産は分散型のブロックチェーンになっているから、間に会社なんかは入らないのでは?と思いますよね。

しかし、初めは買い方やどんなものかわからないと購入もできないので、教えてもらったりもできるようなビットコインの仲介会社というものが世界初誕生しました。

ビットコイン取引所というものは、ひとつだけだったのでビットコインシェア率100%を誇っていました。

マウントゴックス事件


その後、雑誌などにも取り上げられ今でいう「バズった」のです。

そして人気が出たときに起こったのが、マウントゴックス事件です。

ビットコインシェア率100%のマウントゴックス社が、ハッキングされてビットコインがなくなるという被害を受けました。


この事件がきっかけで、暗号資産が「あぶないもの」というレッテルを張られることになりました。

しかし反対に、この事件をきっかけにビットコインが有名になるきっかけにもなりました。

そしてここで第二の事件起こりました。

キプロス危機

ギリシャの近くにキプロスという小さな島があります。

ここでは観光資源があまりなく人を呼び込めない為、法人税をすごく少なくしてキプロスで会社を興してくれたら税金をすごく安くします。ということをやっていました。

噂を聞きつけたセレブたちは、会社をつくる際に「キプロスで会社を作ろう」という企業が多く集まりいました。


しかしちょうどその頃、ギリシャ危機という財政危機が起こり、キプロスも危機的状況に追い込まれていました。


危機的状況に追い込まれている情報が出回りました。

このままでは引き出せなくなったり、引き出すときに莫大な金額がかかるかもしれないと、色々な企業やセレブたちがキプロスに預けていた預金を大量に引き出しました。

そして、その引き出されたお金はビットコインに交換する人であふれました

なぜビットコインに換えたかというと、「国に預けているお金が信用できない」という状況を自身が体験したからです。


国家や銀行に由来しないところは、ブロックチェーン上の暗号資産という考えに多くの方はなったのです。

世界中で有名になり始めたころに、日本でも暗号資産に対する動きがありました。

改正

暗号資産が流行ってきていることを受けて、日本でも暗号資産を決済として使えるようになりました。

これを、「改正資金決済法」といいます。

これによりビットコインや別の暗号資産も、決済に使用できる「財政的価値」であるという定義ができました。


国が暗号資産を認めたということがあり、暗号資産を取引するための「国内取引所」というものがたくさん作られました。

その際に、他の暗号資産もどんどん増えていきました。


またここで事件が起こりました。

それがコインチェック事件でした。

コインチェック事件

暗号資産界隈がすごく人気になってきた頃、その中でも人気だった取引所が「コインチェック」という取引所でした。

CM戦略をうまく取り入れ、新しい暗号資産もどんどん取り入れていたときに、当時新しく追加した「XEM(ネム)」という暗号資産で事件がおきました。

第2のマウントゴックス事件。ハッキングが起きたのです。

このときに失われた金額は、580億円と言われています。

この事件により、「あぶないもの」という認識がマウントゴックス事件のとき以上に強くなり多くの人が売りに走った為価値が大暴落しました。

ではなぜハッキングされたのでしょうか?

ブロックチェーンというのはセキュリティが高く、安全だったのではなかったのでしょうか?

実は今回ハッキングを受けたのは、ブロックチェーンではなく「取引所」だったのです。

詳しく説明します。

ウォレット

取引所の場合、銀行などと同じように多額のお金を保有しています。

保管する際に1か所にまとめて保管しておくのではなく、「ホットウォレット」と「コールドウォレット」と言われる2つの場所に保管しているのです。

ホットウォレットというのは、銀行でいうところの「窓口」にあたるところです。

コールドウォレットというのは、銀行でいうところの「金庫」にあたるところになります。


すぐに取り出したり、預けたりできるような比較的セキュリティが厳しくないところで管理する方法がホットウォレットです。

それに比べて、普段から引き出したり預けたりするのに大変な分、セキュリティが厳重なものがコールドウォレットです。

そして今回のコインチェックは、すべてのお金をホットウォレットに置いていたようで、こちらをハッキングされたようです。


その理由として、体制が整う前に人気が出すぎてしまったために起こった事件だったのです。


この事件をうけ暗号資産は信用できる通貨なのか?、という不安要素がでてきてしまいました。


さらに、ビットコインにはもうひとつ懸念点があるのです。

マイニング

マイニング作業というのは暗号資産の取引承認に必要な計算作業に協力し、成功すると成功報酬としてビットコインが貰えるという仕組みです。


仕組みとしては難しくないのですが、現在では性能の高いコンピューターを使わないとマイニング作業が成功しなくなっており個人が勝ち取るにはすごく難しいことになっています。

マイニングに必要なものというのが2つあります。

それが、大量の電力と冷却機能です。


マイニング作業には、大量のコンピューターが必要になります。


コンピューターは大量の電力を必要とするため、電気代が安い地域がマイニング作業をおこなう上ではコスト削減のため必要になります。

もうひとつは電力を大量に使うため熱を大量に発するため冷却する機能、または比較的広い土地があり比較的寒い地域が必要となります。

条件を完全に満たした国がありました。それが中国です。


今では暗号資産に対する規制などが本格化しているため、シェア率が75%を超えていたときもありました。


現在では、アメリカなどがシェア率トップとなっています。


こうした

ハッキングを受けるかもしれない

保有率が一部のひとに偏っている

などの理由により、安心して決済に使用したりすることが変動により困難なため

通貨として利用するにはどうなんだろう」という意見が強いです。


そこで出てきたのが、当時Facebook社(現在はMETA社)考案の「LIBRA」(現在はディエムと名前を変えています)というステーブルコインです。

価格変動が激しく決済手段としては使用が難しかったビットコインのような暗号資産ではなく、価格を安定させる仕組みを使い一定の価格に保つことを実現したコインのことを指します。


簡単にいうと、安定している「暗号資産」となります。


巨額の金額をみんなで出し合い、その資本をバックに信用をつくった暗号資産である。

まとめ

暗号資産に対する理解は深まったでしょうか?


歴史などを読み解くことで、見えてくるものがあると思います。

そして、現在デジタル通貨と言われる種類は「暗号資産」「ステーブルコイン」「CBDC」などがあります。

(CBDCとは中国でいうところのデジタル人民元です。次回はもう少し詳しくCBDCもお話します)

3種類は用途が違うと考えられているため、使い分ける必要があると感じます。

暗号資産の取引を始められる方はこちら!

次の記事では、ステーブルコインやCBDCについての記事です⇓

 ステーブルコイン・CBDCが出てきたけど、暗号資産の購入は今後あり?なし?

前回の記事では、ブロックチェーンとは?について書いています。気になる方はこちら⇓

 【超分かりやすい】今さら聞けないブロックチェーンとは?解説します